短刀 無銘(名物 伏見貞宗)

-たんとう むめい(めいぶつ ふしみさだむね)-

画像は黒川古文化研究所HPより引用。


鑑定区分


時代


刀剣種別




国宝


鎌倉時代


短刀


-



刀工


主な来歴



刃長


反り



貞宗


伏見城→加藤家→現黒川古文化研究所


30.2㎝


0.2㎝


解説

刀工による銘はないが、本阿弥家によって正宗の門人ともいわれる相模国(現在の神奈川県)の刀工である、貞宗と極められた。
なかごには「貞宗」「本阿(花押)」の朱銘が残っているが、朱銘は本阿弥光温が入れたもの。
昭和13年(1938年)7月4日に重要文化財に指定され、その後昭和29年(1954年)3月20日に国宝に指定された。

やや刀身の幅が広い短刀で、動明王と毘沙門天を示す梵字ぼんじ、爪付きの剣、腰樋(刀身の腰部の溝)が表裏に彫られている。
父である相州正宗を彷彿とさせるような、穏やかなのたれに小互の目を交え、匂口の明るく冴えた刃文を持つ。

『享保名物帳』に収録されている「伏見定宗」は当刀剣のことであり、もと江州水口加藤家に伝来のものであるが、その号の由来は不明。
徳川家の三つ葵紋と「貞宗」の文字が刺繍された刀袋が付属しているが、徳川家所有であった時期があったのか、何らかの機会に刀袋が下賜されたのかは不明。