太刀 銘 勢州桑名郡益田庄藤原朝臣村正作 天文十二年五月

-たち めい せいしゅうくわなぐんますだのしょうふじわらのあそんむらまささく てんぶんじゅうにねんごがつ-

画像は桑名宗社様よりお借りしています。


鑑定区分


時代


刀剣種別




三重県指定有形文化財


室町時代


太刀


勢州桑名郡益田庄藤原朝臣村正作/天文十二天<癸卯>五月日



刀工


主な来歴


刃長


反り



村正


現桑名宗社


75.9㎝ / 75.8㎝


3.0㎝ / 3.0㎝


解説

室町時代に、桑名の刀匠である村正が制作した2口の太刀。
それぞれ春日大明神(中臣神社の旧称)・三崎大明神(桑名神社の旧称)に奉納された。
平成28年(2016年)2月3日に三重県指定有形文化財に指定された。

2口あり、どちらも銘は同じであり、茎部形状は千子派独特の「タナゴ腹」を呈している。
1口目は刃長が75.9㎝の鎬造。佩表はきおもて鎬地に『春日大明神』と彫物が彫られている。
2口目は刃長が75.8㎝の鎬造。佩表はきおもて鎬地に『三崎大明神』と彫物が彫られている。

村正は桑名を拠点としており、美濃国(現在の岐阜県)の兼定・兼元/備前国(現在の岡山県)の勝光・裕定とともに、室町時代から江戸時代初期にかけて活躍した名工一派。
徳川家の人間の死や負傷にかかわった凶器が、悉く村正の刀剣だったことから『妖刀村正』と恐れられた。
その後、村正の刀剣は「持ち主に祟りがある」、「抜けば血を見ずには治まらない」と囁かれたため、大名や旗本が村正の使用を避けたとされている。